金田正一投手

登記・測量事務課の及川です。

先日、昭和のプロ野球の大投手、金田正一さんがお亡くなりになりました。テレビでお見掛けする度に、もの凄くお元気な方だったので、何故だか自分の中では、400勝という不滅の記録を打ち立てた方であるというイメージもあって、勝手にこの人は百歳まで生きられるに違いないとの思いがありましたので、そのニュースに接したときは軽いショックでした。

同時に、まったく関係のない記憶がよみがえりました。

その記憶というのは、もう10年以上前の話なのですが、私の担当している建物登記の関係で、ある名古屋市内の土地上の建物に関して登記簿を検索したところ、既に現地には存在しない物件の登記簿が出てきてしまったので、建物滅失登記を行って欲しいとの依頼がありました。そこで、登記簿上所有者に関して調査をしたところ、既に建物登記簿上所有者は死亡しているものの、その奥様が三重県の津市に在住している事が分かりました。その後、登記に協力を仰ぐ為に当地に伺って、世間話を含めて色々なお話をさせて頂いている時に、その奥様が『うちの主人も「俺は絶対に死なん」と言ってたんだけど呆気なく死んでしまったんですよ』と悲しそうに話されたていたものでした。

どうして、突然その記憶が自分の中によみがえったかは分かりませんが、人間は確実にいつか死ぬという事実といま自分の近くにいる人も当たり前に存在するようで、実は、それが見方を変えると当たり前ではないのだという思いを強くしたニュースでした。