期待しすぎ

長男が大学入学を機に家を出てから早9年、これまでゴールデンウイーク、盆、正月は家に帰ってきて家族で揃う週間となっておりました。

今年はコロナの影響で緊急事態宣言が出されたころから、妻は「ゆうや(息子の名前)帰ってこれるのかなあ」と心配しておりましたが、下旬になり帰省を控えるように要請が出たため叶わぬこととなり、大変残念がっておりました。

そんな中、5月9日(土曜日)、ピンポンとインターホンの呼び出し音が鳴った瞬間、妻は「ゆうやから母の日のプレゼントかなあ」と言って、素早く立ち上がりました。

確かに息子は就職してから毎年プレゼントを送ってくれておりましたが、私は「そんなに期待しとったの?」と聞くと、「そうじゃないけど、もしかしたらと思って」と

やっぱり期待しとったんじゃんと思いましたが、荷物は次男がネット注文したもので、がっかりしておりました。

「こんな大変な時期だから、今年はないんじゃないの」と言っていたら、翌5月10日に送られてきました。

妻はご機嫌で花を飾り、ケーキを分けて食べましたが、私は「次は父の日、何かくれるかな」と期待していたのでした。

村上