あれから10年

東日本大震災から10年がたった。

その年は、長女が大学に入った年であった。在京だったので震災の影響により入学式は行われず、授業も1か月遅れて始まった。

その後被災した学友から東北を支援するクラブを立ち上げたいので一緒にやらないかと誘われ、長女も含め5人でボランティアグループが発足した。

何度も被災地へ赴き支援活動をしたようである。仮設住宅を訪れた際に、ある婦人に「何か私達にできることはありますか?」と尋ねたところ「私達のことを忘れないでほしい。あなたがこうして来てくれるだけで嬉しい。」という言葉が返ってきた。この時このボランティアグループを立ち上げて本当に良かったと思ったようである。

長女は卒業しOGとなったが現在20名の陣容になっているとのこと。今はコロナ禍で以前のような生活がままならないが、そんな時だからこそ他者を思いやる心を強く持っていきたい。

原口